導きの道

外来の総合受付や、入院病棟の集中する本館(新館)から、渡り廊下を通って旧館へ。
ここが第二画廊です。
少しだけ長い、白い廊下。
窓からの景色は美しく開放的で、一瞬ここが病院であることを忘れてしまいそうになるほどです。

本館の人混みから、だんだんと静けさに包まれてゆき、古い礼拝堂へとつづくこの道を、
"導きの道"と呼んだお客さまがいました。

まさにその通りだなと思います。

ここに絵が飾ってあることに、関心もなく気付かない人もたくさんいるし、
立ち止まる心身の余裕の無い人もいる。

でも、求めている人はきっといて、
ほんの少しの気分転換にしてくれる。

もしかしたら、画廊の灯りを消灯しても、夜の勤務のスタッフや、入院をしている患者さんが、そっと立ち止まって観てくれているかもしれません。

来春に、この場所にどんなアーモンドの庭を作れるのか。
いえ、元々ここにあるめぐる庭に、どんな表現を添えられるのか。

真冬へと向かう季節に、考えています。




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